間取りによって30坪を活かす
いつも快適で、家族の笑顔があふれる家に住みたい・・・。
このような想いはマイホームを考えている人であれば、誰しもが思うことではないでしょうか。そして快適の中にはやはり家の広さから与えられる部分も少なくはないでしょう。ですが狭小地しか手に入らないから、快適性が望めないという訳ではありません。そして自分たちのマイホーム以外でも、土地活用で建物を扱うものを考えている方も、しっかりと相手が望むニーズに応えなければ、確実な収益にはつながらないのです。定められた敷地を活かすも殺すも、プランニング次第!間取りや工夫によって活かす工夫を解説します。
Contents
自分たちに必要な間取りの広さとは
実際にマイホームを考え出した時、こんなリビングルームが欲しい、こんな空間があったら便利などいろいろな想いを感じると思います。ですが実際にはどの位の間取りの広さがあれば、家族が生活を送るには必要な広さなのか、ピンとこないと思います。ここではある方法から自分たちに必要な広さをしっかりと把握する方法を解説します。
間取り係数というものが存在します
2015年に亡くなられた建築家吉田桂二氏が考案した「間取り係数」というこのくらいの広さが必要であろうという指針になる計算方式があります。この考案では、間取り係数が1.8前後である場合、家の空間に少しゆとりを感じられるようになるそうです。
そして家の間取りにはどうしても日常生活で必要となる「基本の部屋」にあたる部分があります。その基本の部屋にあたる部分とは、基本的にリビング、ダイニング、寝室、子供部屋、和室などを指しています。そしてそれ以外のスペース(玄関、キッチン、洗面所、浴室、トイレ、収納)は、「ゆとりのスペース」として分類します。
注意点としては、ここで1.5を下回った場合、間取りとして成立しません。そして2.0を超えた場合は面積を減らすことをおすすめします。算出される数値がすべてではないので、それを軸に部屋数や広さを調整する判断材料として使用しましょう。計画が漠然としていている場合に、自分たちの必要な広さを把握できます。
間取り係数計算式 基本の部屋の面積(坪)× 間取り係数=延床面積(坪)
計算式だけではピンとこないと思います。とりあえず参考に計算してみましょう。広さの把握としては、2畳で1坪の広さになります。
1.自分たちが必要とする「基本の部屋の面積」を洗い出します。
(基本の部屋=リビング、ダイニング、寝室、子供部屋、和室など)
リビング:8畳
ダイニング:6畳
和室:6畳
寝室:8畳
子供部屋:6畳✕2 合計40畳(=20坪)
2.間取り係数を1.8として計算する。
基本の部屋の面積(20坪)× 間取り係数1.8 =延床面積(36坪)
となり、希望通りの基本の部屋を確保し、ゆとりある空間を確保する場合に必要な広さとしては36坪必要ということになります。1.5に近い数値を設定した場合には必要面積は30坪となります。ですが収納スペースや玄関、キッチンなどの空間は狭めになってしまいます。
30坪でも二世帯住宅は可能です
子ども世帯と親世帯が一緒に生活する二世帯住宅。日本が現在も抱えている大きな課題の少子高齢化問題や、育児や介護などの助け合いができるというメリット。そして災害なども多い日本では、一緒に過ごすことで与えられる安心感などさまざまな部分で、現在二世帯住宅を考え始めている方も多くいます。
年代も離れた三世代が過ごす空間の二世帯住宅。ストレスなく過ごすにはどの位の広さが必要なのでしょうか。工夫次第で可能性も広がるのが住宅のもつ魅力のひとつです。
勝負の分かれ目は「プランニング力」
立地や予算などいろいろな制限から、土地の広さにはやはり制限が出てしまいます。それは致し方ないことです。ですがその限られた立地の中でいかに希望の住まいを実現するのか・・・。そこにはプランニング力で対抗します。ひとつ屋根の下で過ごすとしても、どの位の距離感を持つのか。どこまでを協力し合うのかなどにより大きく違ってきます。基本的な形を参考にあなたに合う間取りを考えてみましょう。
玄関・水廻りを共用するプランの場合
玄関や必要最低限となる水廻りを共用部分運用として生活するプランです。共用部が多くなることにより設備への広さがかからない部分と、建築コストの面でも削減できる部分が大きなポイントです。
そしてキッチンなどもひとつはメインキッチン、もうひとつは簡易型キッチンなどにすることで、お互いに使用したい時に利用できるなどの工夫も可能です。ですが生活する空間の距離は近めになりますので、どうしてもプライバシーが守られずらい部分は否めません。
生活スタイルの違いや、幅広い年代が使用することを想定した設計を心がけることも、住み心地の良い家には欠かせないポイントになってきます。
玄関のみを共用するプランの場合
今度は上のプランより共用部を減らし、玄関のみを共用するプランになります。共用部が少なくなることにより、生活での距離も生まれ始め、分離が進んだ間取りになってきます。その分プライバシーを分離する部分では効果が発揮されます。ですが必要なスペースが多くなると、やはり坪数も上がってきます。その分3階建てなどを検討するなどプランニングによっても違ってきます。しっかりとした程よい収納力も確保することをお勧めします。
生活空間を完全に分けるプランの場合
ひとつの建物ではありますが、生活空間をしっかりと分けたプランになります。生活スタイルの違いも気にならず、生活上の干渉も最低限になるためプライバシーの部分では高くなります。
感覚的には同じマンションで隣同士で暮らすような感じになります。ですがこのプランは、解説したプランの中では一番敷地面積が必要となってきます。そして生活空間のすべてがふたつ建築されますので、もちろん建築コストもかかります。ですが、1・2階で完全分離タイプにする場合、別々に建物を建築するより、建築コストでの割合の高い屋根や基礎の建築は一つになりますので、別棟に2棟建設するよりは建築コストも抑えられます。
二世帯だからこその気遣いが必要
いくら家族とはいえ年代の離れた人達が一緒に生活する場合、どうしても衝突する部分や認識の違いなどいろいろな問題も発生します。価値観も違うので仕方がない部分かもしれません。ですが一緒に生活する前にいろいろなことを腹を割って話し合うことが大切です。住み始めてからでは言い出しづらくなる場合もあります。どこまでを協力するのか、資金や生活費の部分などどこを境界線にするのかなどしっかりと話し合いましょう。
プラン次第で快適な生活に
狭小地などと呼ばれている土地で家を建てて生活すると考えた場合、狭くて不便なのでは、それならアパートと変わらないじゃない、我慢して生活するならマイホームなどいろいろな考えが浮かんでくることと思います。ですが実際に狭いと言われる土地に建てても快適に生活している方も多いのです。
限られたスペースだからこそ空間を無駄にしない、そこにできうるアイデアを発揮するなど可能性は無限大です。そして何より狭小地での魅力は、土地の価格が安くなるという経済的なメリットも期待できます。3階建てなど上への広がりを工夫することで家の狭さへの不安は解消できる可能性も高くなります。
無駄を省くことでコンパクトに設計
階段下などの無駄になりやすい空間をうまく利用することで、コンパクトに設計することも可能です。そして水回りなどをつかず離れずに配置することで、動線も近くなり快適になります。ラクラク動けるスッキリ動線などを配置することで、生活のしやすさは格段にアップします。
リビングをうまく活用して狭さをカバー
生活リズムの違う家庭だったら、キッチンの体面に朝食を取る・子供たちが勉強するなど簡易的なダイニングを設置。家族の顔を見ながら過ごせるスペースも。そしてリビングを兼ね小上がり的な和室を作ることで、いろいろな目的で使用することも可能です。
お子さまがまだ小さい場合、ちょっとした畳の空間はとても役に立ちます。赤ちゃんが昼寝の間にキッチンでお料理など、ママの仕事もはかどります。そして小上がり的にすることで収納を作ることも可能になります。方法は一つではありません。
二世帯でなければ15坪からでも快適に
マイホームを建てる場合、いろいろな方法があります。地元の施工会社に頼む、ハウスメーカーに頼む。そしてプランニング力をあげるのであれば、建築士に頼むのも一つの方法です。一級建築士というフレーズから、自分たちでは敷居が高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが建築のプロだからこそ持つ、知識やノウハウがあなたの家のプランニング力を倍増させるのです。
建築士事務所にもいろいろなタイプがあります。いろいろな個性はありますが、お客様の要望を聞き、その想いにそってカタチにすることは変わりません。お客様の中では、自分の想いをうまく伝えられない人もいるでしょう。その想いをくみ取りカタチにする、相手に真摯に向き合い価値観を合わせていくなど、いっぽいっぽ積み重ねていきます。ぜひ一度あなたの想いを話してみませんか。
設計事務所のKANAEL住まいるですが、ファイナンシャルプランナーも在籍しています。今回のような土地の問題から、不動産・税金・金融・相続・保険など、資産に関する様々な知識も使いフルサポートします。特に「15坪からの土地有効活用」など土地活用は狭小地を、より有効に活用できるよう提案しております。
KANAEL住まいる URL:https://etwas.co.jp/
住所:埼玉県川口市中青木1-4-8-109 tel:048-256-0501
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でお困りの際は、お気軽にKANAEL住まいるへご相談ください。
お客様の「夢」、「思い」を形に。をコンセプトにしている設計事務所です。
建築設計事務所ならではの提案や15坪からの土地有効活用など、
土地活用の提案も得意としています。
一級建築士・宅地建物取引士・ファインシャルプランナー・賃貸不動産
経営管理士など、様々な資格の知識から皆様の思いを形にしています。
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